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太陽光発電の長寿命化!架台・固定金具の劣化とメンテナンス方法

  • 執筆者の写真: 優 中野
    優 中野
  • 3月4日
  • 読了時間: 3分

更新日:4月15日

1. はじめに:架台・固定金具の劣化が太陽光発電に与える影響

太陽光発電システムは20年以上の運用が可能ですが、架台や固定金具の劣化 を放置すると、パネルのズレや落下、発電効率の低下につながります。

特に、風雨や紫外線、塩害地域の影響 により、架台や金具のサビ・腐食が進行することがあります。

本記事では、架台や固定金具の劣化原因・メンテナンス方法・長寿命化のポイント を解説します!



2. 架台・固定金具の劣化の主な原因

① サビ・腐食(特に海沿いや湿度の高い地域)

• 鉄製架台は、雨水や湿気の影響でサビや腐食が進む

• 対策:アルミ製・ステンレス製の架台を選び、防錆コーティングを施す


② 風や雪による負荷

• 強風や台風で金具が緩むと、架台のバランスが崩れる

• 積雪による過重で架台が変形することも

対策:耐風・耐雪設計の架台を選び、固定金具の定期点検を実施


③ ボルトの緩みや金具のズレ

• 設置時の締め付けトルク不足、長年の振動や熱膨張によってボルトが緩む

対策:施工後の1年目に増し締めを実施し、その後も定期点検を行う


④ 紫外線や気温変化による素材の劣化

• 屋外に長期間さらされることで、プラスチック部品やゴム製部品が劣化

対策:耐候性の高い材料を使用し、劣化した部品は早めに交換



3. 架台・固定金具のメンテナンス方法

① 定期点検の重要性

• 施工後1年目、5年目、10年目 など、定期的に点検を実施

• チェック項目

    ・ボルトの緩み(適切なトルクで増し締め)

    ・金具や架台のサビ・腐食の有無

    ・パネルのズレ・固定状況

    ・雨漏り・防水処理の確認


② サビ・腐食の対策

• 軽度のサビなら防錆スプレーや塗装で補修

• 重度の腐食がある場合は架台や金具の交換が必要


③ 緩んだボルトの締め直し

• 緩みがあると強風時に金具が外れやすくなるため、適切なトルクで締め直し

• ロックワッシャーやネジロック剤を活用すると緩み防止に有効


④ 経年劣化した部品の交換

• 劣化が進んだ固定金具や樹脂製パーツは定期的に交換

• 最新の耐候性・耐腐食性の高い金具にアップグレードする



4. まとめ:メンテナンスを徹底して太陽光発電の安全性を向上!

架台や固定金具の劣化を放置すると、安全性や発電効率に悪影響を及ぼす可能性があります。


  • 定期的な点検と増し締め

  • 防錆・耐候対策を徹底

  • 劣化した部品は早めに交換


これらのメンテナンスを行うことで、太陽光発電の寿命を延ばし、安全かつ効率的に運用できます!

太陽光発電設備について不安がある方は、お気軽にお問い合わせください!最適な点検・メンテナンス方法をご提案いたします。

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